大きく時代が、社会が変わっていく中で、大農園主の娘が、父母の死と共に次第にすべてを失い、娼婦まがいの生活にまで落ちぶれていく。ブランチは、その現実をわかりつつも、認めていくことができない。自らの気高さ・尊厳を必死で守ろうと、空想の世界・おとぎ話の世界の中に自らを置こうとする。
生きる場所を失い、頼っていく妹夫婦の家に。しかし、妹の夫スタンリーとの衝突。そして現実を突きつけられ、遂には精神の均衡を失っていく。施設に引き取られていく際のブランチの必死で気高さを保とうとする態度は、余りにも哀れだった。
全世界で数多く演じられ、文学座でも約600回の上演を重ねてきたテネシー・ウィリアムズの名作。圧巻だった。
さて次の9月例会は、文学座内の最強トリオ、アサノ・イシバシ・ウヤマによる特別なユニット公演 『モジョ ミキボー』。2人で17役をこなすという公演。どんな舞台が展開されるのか?興味津々です。
京都労演に参加し、共に舞台を楽しみましょう!詳細は、
下記のサイトでも案内しています。
https://rouen2.fujilaotour.com