今一つよくわからない劇だった。宗教的対立、内戦等の中で、何か閉塞感の中での鬱屈する若者のエネルギー。どこへそのエネルギーをぶつけて行ったらいいのか。
街を走り回り、他のグループとの喧嘩、喫煙、等々。
どこかへ抜け出していきたいとの夢。バスに乗って出かけていくが、結局元の街に戻ってくる。
そのほとばしるエネルギーの発散も、結局むなしいものに見えてくる。
2人だけの出演で、ちょっとした小道具を使って、母親・父親、その周辺の女性、喧嘩の相手、など17役を演じるという動きが面白かった。
2人の仲もミキボーの父の死を境に、それぞれの民族の対立の中で、破綻していく。年を経て、道で出会っても、知らぬ顔をして去っていく。
でも、夢は捨てないとの思い?の末の2人に少し救われた気がした。
さて次の10月例会は、こまつ座公演『きらめく星座』。井上ひさしの昭和庶民伝三部作の第一作。時代が押し付ける重い空気。そんな流れに負けず、懸命に生きた庶民たちの物語。
ピアノの生演奏の元で歌われる数々の歌が楽しみです。
京都労演に参加し、共に舞台を楽しみましょう!詳細は、
下記のサイトでも案内しています。
https://rouen2.fujilaotour.com